双子の星
2019-08-24

宮澤賢治の童話に、「双子の星」という物語があります。
夜空で銀の笛を吹きながら、星々のめぐりを見守っているチュンセ童子、ポウセ童子という二人のお話で、場面は天空から深海の底まで、水の滴りや竜巻とともに大移動します。こんなにも遥か遠くの縦の空間を行き来するお話だというのを、この場所に身をおいて初めて認識することができました。宮澤賢治のつくる物語は、音や空間と相まって凄みを増していきます。



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