「春の白、冬の白。シャツとことば」第4章
2019-01-12

「春の白、冬の白。シャツとことば」第四章 

AIR ROOM PRODUCTS/ January 2019

立春を迎える恒例行事となってまいりました「春の白、冬の白。シャツとことば」展。今回で第4回目になります。今年は会場で上映するムービーに、例年とは違う趣向を凝らしました。イベントも盛りだくさん、寒さに負けずにぜひ足をお運びください!

2019年1月25日(金)〜2月2日(土) 
12:30〜19:00 *金曜のみ20:00までオープン

レディース&メンズのシャツ、朗読、ごはん会、カフェなど。
今年も”シャツとことば”のひと時をお楽しみください。

EVENTS *食事会とワークショップのご予約、詳細などは追って、掲載いたします。

⬛︎1/27(日), 2/2(土)  ※1/27、2/2ともに満席となりました。

 11:00-12:30 朗読教室 ウツクシキ 

 主宰 岡安圭子 ワンドリンク付 <予約制>

 開場10:50   開始11:00〜終了12:30頃 

⬛︎ 2/2(土) 朗読会 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の断片 ※満席となりました
 開場18:15〜、開演19:00頃〜 
 朗読:岡安圭子 
 MOONコーヒー付 
 [要予約] 2000円税込

18:15より、2階でコーヒーをお渡しします。この時間に来ていただいて、朗読会が始まるまでゆっくりおくつろぎいただくのもオススメです。

 

⬛︎1/26(土) 『言の葉と静けさを味わう夜ごはん』19:00〜
マツーラユタカ(つむぎや)

⬛︎1/30日(水)12:30-16:30《ワークショップ》
「シャツ生地を使った縁かがり」 所要時間:約90分 <予約優先>
参加費 1500円(税別)
AIR ROOM PRODUCTS

⬛︎2/2(土) 13:00-18:00 
MOON COFFEE SALON mica takahashi <予約不要>

協力の皆様の製品を販売いたします。

○ 蜜蝋キャンドルのWildtree  
○ お米農家やまざき  
○ いりこのやまくに  

【後記】

昨日、シャツとことば第4章が終了しました。会場へ足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。最終日は例年通り朗読会でした。混雑の中をお待ちいただき、本当にすみませんでした。
今回は『銀河鉄道の夜』の断片を朗読しました。お好きな方がたくさんいらっしゃるこの物語を断片で朗読するのは緊張しましたが、あたたかく受け入れてくださってありがとうございました。

第4章は、2016年から始まるこれまでの軌跡が会場に現れたのを折々に感じました。作り上げてきたスタッフの皆様は元より、ご来場いただいた方々、馬喰町の皆様のお力添えと、様々な人と人の繋がり、土地の記憶が後押ししてくれました。
それらは自分たちの想像を遥かに超えて、また次の春を迎えようとしています。たくさんの皆様に感謝を申し上げるとともに、明日から始まるよき春をどうぞ健やかにお迎えください。ありがとうございました。

photo by KojiSuga



組む 東京
AIR ROOM PRODUCTS
MOON COFFEE SALON mica takahashi
マツーラユタカ(つむぎや)
蜜蝋キャンドルのWildtree  
お米農家やまざき  
いりこのやまくに

【追記】ご来場くださった津森さんより、ご感想をいただきました。そんな風に感じてくださる方がいて初めて、あの会はああいう風になったのだと思います。ありがとうございます。

<tsumoriさんのFacebookより転載>
2月2日まで東京馬喰町「組む」ギャラリーさんにて開催されていた「シャツとことば 第四章」。
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最終日の宵、白いシャツの光る夜の森で、岡安圭子さんによる朗読会がありました。
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芳しい珈琲の香りの残るなか、この夜朗読されたのは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。
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町灯りを遠く望む丘の上で、ジョバンニの耳に鉄道の音が聴こえる辺り、ある一瞬を境にして音の響きがよりクリアーに遠くまで届くように変わったようでした。
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耳が静けさに慣れていく身体感覚と伴って、空間を満たすもの、場そのものもフッと変わったような気がします。
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牛乳瓶を抱えお母さんの元へと急ぐ家路まで、交錯する時空に広がった『銀河鉄道の夜』の世界を、岡安さんの声に導かれ、包まれながら響きの海を泳ぐように旅をしました。その夜その場に身を寄せた皆さんと、ご一緒に。
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馬喰町の白い森は、風にひるがえるススキや紫に光るリンドウの揺れる天の原を走り、過ぎゆくものは微細な粒子となって、宙に吸い込まれるように消えていく。
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微かに響く、「組む」の地下深くを走る地下鉄の轟音も、哀しみと愛の赤い光を乗せて通りゆく。
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2019年2月2日、午後8時の馬喰町に戻り、目を開くと、共にこの地に足を付き、日々を味わい生きる人びとの姿。その夜、様々の愛おしさはうまく言葉にならないままに、胸いっぱいに一年を終え、あちこちから沸き出るいのちの灯と共に、新しい年と新しい春を迎えました。
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「林檎の香りを遺したカンパネルラへ」と捧げられた、岡安圭子さんの朗読。
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今にも寝に入ってしまう人の手を握って、「ねぇねぇ なんか読んで」と求めた幼い頃を思い出します。人は昔々から、響きの海を泳ぎたいのかも知れません。
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